こんにちは。かにゅと申します。
理系のための国家公務員試験のノウハウの第6回として,僕自身の国家公務員総合職試験の合格体験記を紹介していきます!体験記⑤では2次試験の専門試験の解説をします!!
本編は工学区分,特に土木系の学生向けの内容になります!!
僕の経歴やブログの趣旨についてはこちらをご覧ください。また,今回の内容の前提についてはこちらをご覧ください。
はじめに
今回の記事は,1次試験の終了後から2次試験までの1ヶ月の期間で,2次試験を僕がどのような勉強に取り組んだかを紹介します!
そのため,過去の国家公務員総合職試験合格体験記の勉強をした前提でお話をします。まだ見ていない方はまずは過去の体験記をご覧ください!!
2次試験・専門試験とは?
まず,国家総合職試験工学区分の2次試験と特に専門試験について説明します。
2次試験は専門試験(記述式)と政策論文試験(院卒者は政策討論試験)と人物試験の3つの試験で構成されています。
専門試験では1次試験と同様の専門科目を記述形式で解答します。政策論文試験はいわゆる小論文試験,政策討論試験はグループディスカッションになります。人物試験はいわゆる面接試験で民間企業の面接と同様にESを事前に提出した上で,面接を行うものです。
専門試験では図面設計を行う科目を選択する場合は1科目,他の場合は2科目を選択して解答をします。
素点は満点が240点で,足切りとなる基準点は3.5割の84点です。
1科目の試験は30点満点で8倍した値が素点になり,2科目の試験では200点×2の400満点で3/5倍した値が素点になります。
科目は専門ごとに複数用意されており,知識を元に説明を記述するソフト系と計算問題を記述するハード系の科目があります。なので,自身の専門や得意不得意に合わせて解く問題を選択することが可能です!
2次試験の勉強スケジュール
2次試験30日前からの僕の勉強スケジュールを公開します!
1次試験と同様に10年分の過去問を解きましたが,1次試験と比べるとかなり時間に余裕があります!
試験時間が3時間なので,午前中に過去問演習をして,午後に解き直しをやれば1日で1年分は十分にこなせます!そのため,1次試験終了後,3日スパンで演習をしばらくして,終盤にまとめて残りの過去問演習をしました。正直試験時間一杯までやる必要もそこまで無いので,実際には2時間30分程度で解いてる感じでした。
土木分野の科目について
ここでは土木分野が専門の学生向けに選択する科目について解説します。
試験科目の中で土木分野に該当する科目は以下の5科目になります。上の3科目がハード系(計算科目),下の2科目がソフト系(知識科目)です。
ハード系は1題に解答,ソフト系は複数題から1題を選択して解答します。また,土木計画と環境工学(土木)・衛生工学は同時に選択できません。つまり,ハード系を2科目選択する or ハード系ソフト系それぞれ1科目ずつ選択するのどちらかになります!
構造力学(土木) 1題
土質力学 1題
水理学 1題
土木計画 3題
環境工学(土木)・衛生工学 2題
ちなみに僕は構造力学(土木)と土質力学を選択しました!
2次専門試験の勉強方法について
2次試験の専門試験の勉強方法は基本的に体験記④と同じで大丈夫です。出題単元に傾向があるので,過去問を参考に重点的に勉強しましょう。
僕の場合は5科目のうち,最初から構造力学(土木)と土質力学に絞っていたので,この2つについて詳しく説明していきます!
構造力学では1次試験と同様にたわみや座屈の問題が頻出です。その中でも2次試験の特徴としてはただ計算問題を解くのではなく,証明形式の問題が多く出題されます。構造力学で学ぶ公式の導出方法を生部必要がある他に,微分方程式をある程度解けないといけません。仮想仕事の原理や弾性荷重法などは1次試験でも使いますが,より細かいところまで出題されるので,しっかり復習しましょう。
土質力学では,1軸試験や3軸試験,圧密試験の内容が多く問われます。土の基本量の計算はできる前提で,試験の結果から計算を行ったり,理論を証明が出題されてきた傾向があります。こちらも教科書を参考にしつつ,試験そのものの理解や計算の方法を勉強しましょう。
ハード系全般に言えることですが,証明自体はある程度暗記要素もあるので,過去問演習で解けなかったものはノートにまとめておいて,試験直前に確認するのが良いと思います!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
基本的には1次試験と勉強方法は変わらないと思いますが,2次試験は記述形式であることから出題形式や覚えなければいけない内容が難しくなっている印象です。しかし,1次試験より出題範囲が狭まり,時間的な余裕も多くなっているはずなので,丁寧に対策をすれば問題なく合格できると思います!
次回は体験記の最終回として,2次試験の政策討論試験と人物試験について紹介します!またの機会にお会いしましょう!
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