完全独学!国家公務員総合職試験合格体験記④|1次試験 過去問演習編

国家公務員試験のノウハウ
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こんにちは。かにゅと申します。

理系のための国家公務員試験のノウハウの第5回として,僕自身の国家公務員総合職試験の合格体験記を紹介していきます!体験記④では1次試験過去問演習の解説をします!!

ここでは具体的な勉強方法おすすめの参考書などを紹介していきます!!

本編から国家総合職試験の中でも工学区分特に土木系の学生向けの内容になります!!

僕の経歴やブログの趣旨についてはこちらをご覧ください。また,今回の内容の前提についてはこちらをご覧ください。

はじめに

今回の記事は,勉強スケジュールのうち基礎・専門の問題演習が終わって,1次試験の1ヶ月前から試験直前までの期間で僕がどのような勉強に取り組んだかを紹介します!

そのため,国家公務員総合職試験合格体験記②と③の勉強をした前提でお話をします。まだ見ていない方はまずは体験記②と③をご覧ください!!

国家総合職試験における過去問演習の重要性

過去の記事でも伝えてきましたが,国家総合職試験において,過去問演習は非常に重要です。国家総合職は問題の難易度も高いですが,それ以上に問題の傾向が分かりやすい,試験時間のマネジメントが重要という特徴があります。これらは過去問演習を通してしか理解することができません。

なので,最初の基礎的な学習も重要ですが,いかに過去問演習を通して試験の特徴を掴めるかが合格に直結します!

過去問演習のスケジュール

まずは1次試験30日前からの僕の勉強スケジュールを公開します!

以下の画像のように30日間を通して過去問演習→復習→研究(たまに休憩)をひたすら繰り返しました!

過去問演習は試験当日と想定して朝10時から基礎能力→1時間休憩(昼食)→専門試験という流れで行っています。国家総合職試験は体力勝負です。集中力も徐々に落ちたり,昼は睡魔にも襲われます。そのため,体力作りも兼ねて毎回ぶっ通しで演習をしました。

復習では採点結果を元に,わからなかった問題の解き直しをします。最初のうちは復習に丸一日かかってしまいますが,徐々に時間がかからなくなってくるので,4,5回目以降からは午後から研究室に行くこともありました。

その他の日は研究室で研究or休息日にしていました!場合によっては他の就活などもしています。また,試験の前日には体験記③で書いたように環境省の白書を読んでいました!

これだけ見ると,とんでもなく忙しいように見えるかもしれません…

しかし実際は,過去問演習は午後5時前には終わるのでそれ以降は趣味に時間を使ったり,家でできる範囲で研究ができます。また,僕の場合は過去問を10年分持っていたので,10サイクル回していますが,実際は5回から7回でも十分だと思います(実際7回目以降はずっとハイスコアで半分自己満足でした)。そう考えると実際は研究する日,就活をする日,休む日を捻出することは可能です!!

研究室によってはコアタイムがあり,スケジュールの自由度がない場合もあり得ます。また,僕は解析系の研究テーマだったので演習している裏で時間のかかるプログラムを回したりすることができましたが,実験系の場合はこの通りには組めないかもしれません。

その場合は,過去問演習の回数を減らす過去問演習を始める時期を早めるなどで対応しまししょう!

また,コアタイムのある/なしに関わらず,国家公務員試験を受ける場合は指導教員にその旨を伝えた方が無難です。私の場合は伝えたお陰で研究と国家総合職試験の両立において,指導教員との衝突が生まれませんでした。もちろん,指導教員との関係性次第ではありますが,言っといて損はしないと思います!

過去問演習は復習が何よりも大事!!

過去問演習自体はただ問題を解くだけです。時間配分については体験記②,③で紹介しているので,そちらを参考に問題を解いてみてください!

ここでは過去問演習の後の復習について僕が実際に実践していたことを基礎能力試験と専門試験に分けて紹介します!!

基礎能力試験

基礎能力試験は以前紹介した通り,文章理解(国語,英語),判断推理・数的処理・資料解釈,知識問題の3つに大別されます。

まず,文章理解については基本的には自分の目標正解数を超えていた場合は,あまり無理に復習をする必要はないと思います。新たに勉強し直しをしたりするのはコスパが悪く,細かいテクニックもあまりないからです。

ただ,どうしても点数が取れない場合のおすすめの方法として,「不正解の選択肢の理由を考える」というのがあります。文章読解問題において,正解の選択肢は文章に書いてあるのであまり深掘りすることはありません。一方で,不正解の選択肢は作問者が意図的に作らなければならないので,癖のようなものができます。例えば文章の肯定/否定やAll, Eachのニュアンスなど選択肢を消す上での目の付け所が色々あると思います。こういったものを研究してみるのは有効かもしれません。(僕は受験期によくやっていました)

判断推理・数的処理・資料解釈に関してはまず,間違えた問題とたまたま当たった問題を時間測らずに解き直しましょう。そうすることで解けなかった問題をケアレスミスなのか,解き方が分からなかったのかに分類することができます。解き方が分からなかった問題は単純に問題演習不足な分野であるため,参考書から類題を探して解き直してみましょう。以前紹介した3冊は分野ごとにしっかり分類されているので,類題を見つけるのは難しくないと思います!

しかし,人事院から購入できる過去問は正解の選択肢しか載っていないので,どうしても解き方が分からない場合があるかもしれません。その場合は解説つきの過去問集を買うのも1つです。ただ実際には過去問集をみることよりも参考書を参照することの方が多かったので,選択肢の1つ程度でいいと思います。

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知識問題は以前から言っているように解けそうなら解いてあとは塗り絵でOKです!

専門試験

専門試験は以前紹介した通り,共通科目と専門選択科目の2つに大別されます。

勉強方法は共通科目専門選択科目ともに判断推理・数的処理・資料解釈と同様で大丈夫です。

ただ,分からない問題に関しては基礎能力試験よりも復習が難しい傾向があると思います。公式が教科書のどこに載っているか分からなかったり,そもそも解法の見当が全くつかないこともあります。そこで,基礎能力試験と同じように解説付きの過去問を購入するのは1つです。こちらはかなり丁寧に解説が載っているので,復習がしやすいです。

ただ,当時の僕はあまりお金を持っていなかったので,これらの参考書の著者である丸山先生のブログをひたすら読み漁るという方法で勉強しました!丸山先生は毎年試験直後に専門選択試験の問題を全てレビューしています!問題の難易度やヒントが書かれているのでそれを参考に勉強をしました。基本的にはAやBに関しては確実に解けるようにして,Cは分からないままでも良いぐらいを基準にしていました!記事は毎年3月から5月のあたりを見れば見つかると思います。

公務員試験 技術系〈最新〉過去問 工学に関する基礎(数学・物理)[令和3〜5年度] (公務員試験 専門試験対策)

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公務員試験 技術系〈最新〉過去問 土木 平成30・令和元年度 

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専門選択科目に関しては構造力学や土質力学・水理学は出やすい分野が偏っているので,やればやるほど効率よく勉強ができると思います。正直過去問演習の1回目から3回目ぐらいまでは専門選択科目は全く歯が立ちませんでした。そこで焦ることなく,1個1個疑問を解消することが大切です!!

おわりに

いかがでしたでしょうか?

僕のスケジュールを見ると少しギョッとしてしまうかもしれませんが,実際はそこまで身構える必要はありません。当時の僕は気が狂って10回も過去問演習をしましたが,実際のところ,優秀な方は3から5回,多くても7回程度演習を重ねれば余裕で合格できると思います!ただし席次上位で合格したい方や不安な方は過去問演習を重ねれば重ねるほど得点が伸びるのでおすすめです!

皆さんも研究や就活,プライベートなどの事情と相談しながら頑張りましょう!!

ひとまず以上で1次試験編は終了となります。2次試験編でお会いしましょう!

参考文献

丸山の何でも日記

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