国家公務員とは?総合職試験とは?理系はどうすればいい?人事院の合格倍率は過大評価!?

国家公務員試験のノウハウ
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こんにちは。かにゅと申します。

最初のシリーズとして「理系のための国家公務員試験のノウハウ」と題して,自身の経験を交えながら理系学生が国家公務員試験(総合職)を合格するためのノウハウを紹介していきます!

今回は第1回として国家公務員とはなにか,総合職試験とはなにか,理系はどのような選択肢があるのか紹介します!

僕の経歴やブログの趣旨についてはこちらをご覧ください。

国家公務員とは?

皆さんは公務員と聞いて,なにを浮かべるでしょうか?

官僚,税務職員,市役所職員,公立の先生,消防官,警察官,etc…

色々想像されるかと思いますが,公務員には大きく分けて「国家公務員」と「地方公務員」があります。その中で国家公務員とは,簡単に言うと「国の業務に従事する人」のことを指します。最初の例でいう官僚や税務職員などがその対象ですね。

さらに国家公務員は総合職一般職(と特別職)に区分けがあり,総合職はキャリア,一般職はノンキャリアと呼ばれ総合職の方が早く昇進します。

そして国家公務員は以下のような国の行政組織の中で働くことになります。基本的には国家公務員は〇〇省や〇〇庁といった組織に所属して公務を行います。

人事院HPの国家公務員の紹介より

国家公務員になるには?国家公務員試験ってなに?

国家公務員になるためには,2つの試験に合格する必要があります。1つ目国家公務員採用試験2つ目官庁訪問です。

国家公務員試験では1次試験の教養・専門マーク試験と2次試験の専門筆記試験,面接,グループディスカッション(学部生は小論文)を行います。

1次試験と2次試験に合格すると採用候補者名簿という名簿に登録されます!しかし,国家公務員試験に合格しても内定を獲得したことにはなりません…

そうです。官庁訪問に行き,省庁から内定をもらわないといけません!

官庁訪問は先ほど紹介した国の行政組織のうち,希望する省庁に直接面接を行くものになります。

官庁訪問ではクールという期間ごとに省庁へ赴いて面接や業務の説明を受けて第4クールまで生き残ることができたら,晴れて内定という形式になっています。

2023年の国家公務員採用の流れ

まとめ
・国家公務員になるには国家公務員試験と官庁訪問に合格が必要!

・国家公務員試験は1次試験と2次試験!合格すると採用者候補者名簿に登録される!

・官庁訪問では希望の省庁に直接面接に行く試験!合格することで内定を獲得!

理系の場合はどうなるの?

ここからは国家公務員(総合職)に焦点を当てて話していきます。

総合職試験はいわゆる法文系の区分と理工系・農学系の区分(以下まとめて理系区分とします)として以下の試験区分があります。なお,文系に関しては大卒程度試験のもので,院卒者試験の場合は行政,法務の2つになります。

法文系

政治・国際・人文,法律・経済,人間科学

理系(理工系・農学系)

デジタル,工学,数理科学・物理・地球科学,化学・生物・薬学,農業科学・水産,農業農村工学,森林自然環境

こう見ると理系の方が区分が多いですね!ここで気になるのは受験者数や合格倍率だと思います。そこで2024年の結果がコチラです!!

こう見ると,法律区分の人数に圧倒されますね…

理系の区分だけを見るには少しわかりづらいので,修正したデータを以下にまとめます*。

区分申込者数1次試験2次試験最終倍率
受験者数合格者数実質倍率受験者数合格者数実質倍率
デジタル127101881.1563351.82.07
工学8426515221.253592601.381.72
数理・物理・地球13599492.0238261.462.95
化学・生物・薬学288241574.2348401.205.07
農業科学・
水産
3342862491.151691511.121.29
農業農村工学128112871.2966601.101.42
森林自然環境180154811.9068471.452.75
合計2034164411331.458116191.311.90

表を見るとおよそ1/3が工学区分であることが分かりますね。(僕も工学区分です!)

ここで気をつけていただきたいのが,倍率の部分です。人事院の報告では申込者数を分子として倍率を計算していますが,本ブログでは受験者数を元にして計算をしています。

時期的に既に民間からの内定を貰っている人も多く,実は公務員試験は受験辞退者が非常に多いです。そのため,申込者数による倍率と受験者数による倍率(ここでは実質倍率と呼びます)では大きな乖離があります。恐らく権威付けのために大きく数値が出るようにしているのでしょう

なので,工学で言えば最終合格倍率は3.2-2.5と出ていますが,実際は2倍を切る程度です。一部の区分では合格者数が少なく,倍率は高いですが,概ね理系の区分の国家総合職は2倍程度の倍率と考えて良いでしょう。

*ここでは大卒程度の値を使っています。院卒者の数値は人事院で公表されておりませんが,例年,大卒程度の方が合格が難しいとされています。なので,院卒者はこの値より少し低く見積もって良いと思います。(公務員試験講師で有名な丸山先生のブログを参考文献に載せておきます。)

最後に官庁訪問の話として,各省庁が募集している理系の区分の枠をお見せします。

(見づらくてすみません。詳しくはコチラをご覧ください)

理系で着目すると,国土交通省,環境省,防衛省が多いでしょうか。しかし,こう見ると意外といろんなところが採用していることが分かりますね。体験記を書く際に詳しく話しますが,実は理系区分の需要は高く,合格すると意外な省庁からヘッドハンティングの電話が来ます!

まとめ
・理系(理工系と農学系)の区分を紹介しました!

・倍率はおよそ2倍程度!(人事院の数値には注意!!)

・官庁訪問の選択肢は多様!理系に強い省庁以外も採用枠はあります!

おわりに

いかがでしたでしょうか。

第2回ではいよいよ私の体験記として具体的にどのようにして国家公務員試験に合格したのか紹介していきたいと思います!お楽しみに!!

参考文献

国家公務員の紹介|国家公務員試験採用情報NAVI
丸山の何でも日記

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